「棚卸」と「決算」‥‥続き、或は「補足」
決算日の前に棚卸をした場合①と決算日を過ぎて棚卸をした場合②には、決算日と棚卸日の間の期間の伝票(入荷、出荷、売上、ロス等)の扱いが大きく異なる。
何よりも大きく異なり、影響も大きいのは②で、この場合には理論上も実際上も決算は終了しているので、期間Ⓑは翌決算期間の売上、入出荷、ロス等になる。
その為、棚卸が②にあるからと言って“棚卸前の売り尽くし”等と言ったセールを行うと、その売上も入出荷もロスも翌決算期間のものとなる‥‥
と言うことは、そのセールの実施にあたり、チャンとした売上計画、仕入れ計画を組まないと、半年後に大きなロス‥‥なんてことになります。
そんなの当たり前のことじゃない、って思うかもしれないけど、意外と判らないまま何年もやっている例が多いのが事実です。
その結果が前回紹介した「最近、棚卸と決算の区別のつかない人が多くなった」という言葉に現れてくるのだと思います。
企業が売上や利益に血眼になればなる程、こうした基本的な事柄が蔑(ないがし)ろにされるというのが逆説的に面白い。
過去「商売は理屈じゃできない」といった経営者は多いけれど、利益の算出/産出は理屈でしかできないし、商売の基は理屈・理論そのものである。そう、算術という.....
但し、商売のアイデア、製品のアイデアは理屈だけでは駄目だ、というのも一面の事実……結局「商売は理屈じゃできない」というのは、強弁(きょうべん)であり詭弁に似たものであるが、それ自体が『理屈』であることを忘れてはダネなんだろうな~
スティーブ・ジョブズ氏が体現してみせたことは、この「商売は理屈じゃできない」に通ずる処があるように見えるけれど、その内容は全く似て非なるものである。
